心得|金澤醫科大學醫學系 市橋七海
- 都蘭診所
- 9月1日
- 讀畢需時 7 分鐘
台灣台東五日醫療見習報告
我是金澤醫科大學醫學系四年級的市橋七海。承蒙這次機會,從2025年8月10日到8月16日,在台灣台東進行了為期五天的醫療見習。見習期間,我實際體驗了泰源村等好幾個地區診所的看診、居家醫療、各項檢查,以及各地的生活和與病患的互動,度過了非常充實的時光。
在泰源村的診所,醫療服務從都蘭診所將藥物、超音波、電腦等必要物品運送過來,並在看診前做好所有準備工作開始。我從中學習到,在當地與工作人員們一同協力整理環境、迎接病患,正是地域醫療的本質。在糖尿病篩檢時,工作人員們仔細地教導我使用音叉進行大拇指測試和感覺檢查等現場檢測方法,讓我受益良多。我發現這裡的血壓計可以連接行動裝置自動測量,病歷資料則透過插入健保卡來查詢,電子病歷是以英文顯示。不過,在精神科等部分科別,病患的母語——中文或阿美族語——就顯得非常重要。朱醫師身為家庭醫師,除了中文還會說阿美族語,讓我對他與當地社群的深厚連結印象深刻。在與朱醫師討論語言不通時應如何應對時,我體會到不僅是語言,不單純依賴言語的「自在應對」也十分重要,這也讓我回想起在日本,有時也會因為方言或腔調而難以溝通。診所附近似乎也有語言學校,所以也有人會用日語和我說話。
這次見習還有兩位來自台灣中興大學的醫學生,他們在抽血、超音波、直腿抬高測試等方面都做得非常精準,其扎實的基本功令我大為欽佩。我們也互相交流知識,他們用淺顯易懂的英文為我解釋我不懂的地方,我也和他們分享了日本病歷的記錄方式。都蘭診所設有各一間的診察室與處置室,並備有C反應蛋白及血糖測量儀器。我接觸到了各種疾病與處置方式,也深刻體會到自己學習中文的必要性。
在成功鎮附近的居家醫療服務中,我觀摩了照護飲食、包紮治療以及內視鏡吞嚥評估(IDDSI)的實務現場。在醫師無法與藥師同行時,醫師會親自調整藥方;有時醫師也會接受家屬的健康諮詢,並與當地其他醫療機構合作,共同理解並支持病患與家屬。我了解到生活環境、家庭結構和文化背景與醫療有著密不可分的關係,也體會到當語言不通時,可以透過肢體動作來輔助溝通。
見習途中,我們也遭遇了颱風,當地的生活基礎設施受到影響,讓我親身體驗到在災害中準備好熱水、飲用水、充電設備和食物的重要性。在颱風無法出門的那天,我更深入地研究了台灣的歷史、文化與語言。颱風隔天,我們參觀了池上診所,這裡有各個年齡層的病患前來看診,我也觀摩了骨科疾病的診察與治療。梯田與山脈的美麗風景、在地社群的溫暖以及溫馨的氛圍,都讓我印象深刻。
為了能夠對現場有所貢獻,我在台灣醫學生和工作人員的幫助下,學習當地的語言,並透過中文自我介紹和測量生命徵象等方式,實際與病患互動。我也以診所工作人員的身分,為病患聽診心臟和肺部的聲音。途中,有高齡的長輩會說日語,也有病患唱起日本童話歌曲「桃太郎」,這些歷史連結和溫馨的交流都讓我感到非常溫暖。所有工作人員和醫學生都非常親切地給予我幫助,讓我收穫良多。
這次經驗讓我重新認識到,即使文化和語言不同,「貼近人心的醫療」本質是不變的,溝通的重要性也不容忽視。我期許自己未來能成為一位真誠對待病患和工作夥伴的醫護人員。
結束在台灣充實的見習後,我回到日本,有機會接待129名留學生,並與他們一同參與能登地區的災後重建志工活動。與來自台灣的留學生一起行動,讓我能即時分享在台灣見習所學與所感,再次體會到跨越語言和文化隔閡,協力合作的重要性。在台灣醫療現場學到的「尊重多元價值觀並互相支持的態度」,也直接應用在這次的觀光導覽和重建志工活動中,讓我感到非常開心。
最後,我對這次提供我見習機會的余老師、所有工作人員,以及親切指導我的當地居民,表達我最深的感謝。未來,我會持續學習,希望能成為連接台灣、世界與日本健康與幸福的橋樑。非常感謝大家。
この度、2025年8月10日から8月16日にかけて台湾台東での5日間の医療研修をさせて頂きました、金沢医科大学医学部4年の市橋七海です。研修中は泰源村の診療所をはじめ、複数の地域の診療所での診療・訪問診療・各種検査、また各地域の生活や患者さんとの関わりを実際に体験することができ、大変有意義な時間となりました。泰源村の診療所では、都蘭診療所から薬やエコー、パソコンなど必要な物品を車で運び入れ、診察の前にはすべての準備から医療が始まります。現地のスタッフ皆さんと協力して環境を整え、患者さんを迎えるところから地域医療の本質を学ぶことができました。糖尿病スクリーニングの際は親指の音叉テストや感覚検査など現場での方法を丁寧に教えていただき、とても勉強になりました。血圧計は携帯端末と連動し自動測定でき、カルテ参照はパソコンに保険証カードを差し込む方式で、電子カルテは英語表記でした。精神科など、一部は中国語で患者さんの言葉が大切になる診療科もあり、family doctorである朱先生は中国語に加えアミ族の言葉も話され、地域との深いつながりが強く印象に残りました。言葉が異なり意思疎通が困難なときの対応を相談する中で、日本でも方言や訛りによる苦労があることを説明する難しさや、言語だけに頼らない「心地よい対応」の大切さを再認識しました。診療所の近くに語学学校もあるそうで日本語で話しかけてくださる方もいらっしゃいました。共に研修の機会を頂いた台湾の国立中興大学の医学生2人は、採血・エコー・SLRテストなどをとても的確に行い、基本手技の確かさには大きな感銘を受けました。2人とは私の分からない点を英語で分かりやすく説明して頂いたり、日本のカルテの記載方法について話したりとお互いに知識を交換できました。都蘭診療所は診察室・処置室が各1室ずつあり、CRPや血糖測定機も備えています。さまざまな疾患・処置に触れ、自身の中国語学習の必要性も痛感しました。成功周辺での訪問診療では、介護食やラップ療法、内視鏡による嚥下評価(IDDSI)の現場も見学できました。現場ごとに薬剤師が同行できない場合は医師が直接処方の調整をしたり、医師がご家族の健康相談も受ける場面や地域の他の医療機関と連携を取り共に患者さんとご家族を理解し支える医療者の姿を見ることもありました。生活環境や家族構成、文化背景などが診療に密接に関わっていること、言語もジェスチャーで補うことがあることへの気づきがありました。研修の途中、台風の影響で現地の生活インフラが厳しい状況にも直面しましたが、お湯や水、充電、食料の備えなど、災害時の備えの大切さも体験を通じ実感しました。台風で外に出られなかった日は台湾の歴史、文化、言語についてさらに深く調べることが出来ました。台風の翌日に見学させて頂いた池上診療所には幅広い世代が来院し整形外科疾患の診察・治療も見学できました。田園や山々の風景の美しさ、地域コミュニティの温かさ、アットホームな雰囲気も印象的でした。現場の方々の力になりたいと思い、台湾の医学生やスタッフの方々の助けを借りて、現場の言葉を習得しながら中国語による自己紹介やバイタル測定などを通じて実際に患者さんに関わり、診療所スタッフの一員として心臓や肺の音を聴診させて頂きました。途中、日本語を話す高齢者の方や、日本のおとぎ話の曲である「桃太郎」を歌ってくださる患者さんもおられ、歴史のつながりや心温まる交流がありました。スタッフの皆様や他の医学生などから学びに対して常に親切にサポートいただきました。文化や言語が違っても「寄り添う医療」の本質は変わらないこと、コミュニケーションの重要性を再認識し、私自身も今後出会うであろう患者さん・スタッフさんと誠実に向き合う医療者となりたいと思いました。台湾での充実した研修を終え帰国した直後、今度は石川県で129名の留学生の方の観光案内やその留学生と能登地域の復興支援ボランティア活動に参加する機会がありました。台湾から来られた留学生たちと共に行動できたことで、台湾研修で得た知識や感じたことをすぐに共有する機会が生まれ、言葉や文化の違いを超えて協力し合う大切さを改めて実感しました。台湾での医療現場で学んだ「多様な価値観を尊重し支え合う姿勢」が、この石川での観光ガイドや復興ボランティア活動にもそのまま生かすことが出来、大きな喜びを感じています。
最後に、今回の研修の機会をくださった余先生、スタッフの皆さま、そして親切に教えてくださった現地の方々に深く感謝申し上げます。台湾そして世界と日本の、健康と幸福の架け橋になることが出来るよう、今後も学び続けたいと思います。有り難うございました。



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